私がお酒をやめることができた【3つの理由】
こんにちは、
ASIAN RAD TEA COMPANYのYUKAです。
こちら、シンガポールはサーキットブレーカー(軽いロックダウン)が段階的な解除のフェーズ2に入り、レストランのダインイン、エクササイズや食材の買い出し以外の外出もOKになりました。
5人以上で集まることなど、まだ全てのことがサーキットブレーカー以前と同じようにできるわけではありませんが、それにしてもみんなが待ち望んでいたことだと思います。
ただ、2ヶ月半の間ほとんどの時間家にこもりっきりだったので、そんなサーキットブレーカーの生活にも慣れてきてしまいました。
いいことも悪いことも、人間って慣れてしまうんですね。
タイトルの
【私がお酒をやめることができた3つの理由】についてお話ししていきたいと思います。
突然ですが、わたし、お酒をやめました。
やめたくてもやめられないことって人生にたくさんあると思うのです。
例えばお酒、タバコ、あと癖なんかもそうかなと思います。
わたしの場合、実際お酒が好きすぎて、辞める気はサラサラなかったのですが、なんと自然に辞めることができました。
以前のわたしがどれだけお酒が好きだったかというと、こんな感じ。
昼からでも飲みたい
仕事がなければ絶対飲みたい
誘われた飲み会には必ず参加
二件目ももちろん参加
できれば夜は毎日飲みたい
ワインがない生活は考えられない
家には必ずワインのストック
ワイン中心に食事の献立を決める
などなど。
どれぐらい好きかお分かりいただけたでしょうか?
実際スタッフとカフェに行ってもわたしはワインを頼むことが多かったです。
そんなわたしが自然とお酒を辞めることができた3つの理由
まずは1つ目
【シンガポールのサーキットブレーカーによる飲み会のお誘いの消失】
シンガポールは四月の上旬からコロナ対策によりサーキットブレーカーという措置がとられました。簡単にいうと家族以外の人と会ったりできない、エッセンシャルワーカー以外は仕事も自宅、食料の買い出しやエクササイズ以外の外出は避ける、マスク着用での外出、レストランはデリバリーかテイクアウェイのみ、といったところでしょうか。
わたしは仕事や友人からのお誘いが続くと多いと週に3,4回の飲み会もしくはレストランでの外食でお酒を飲む機会がありましたが、サーキットブレーカーで飲食店での店内飲食ができなくなったり、家族以外の人と会ってはいけないことからシンガポールでの飲み会は完全になくなりました。
サーキットブレーカー初期の頃、オンライン飲みが日本でも流行したこともあり日本やオーストラリアの友人とはオンライン飲みとしました。
はじめのうちは家にこもりっきりなので夕食を豪華に作ってそれに合わせてワインを買って、ということも多かったのですがだんだんそれにも飽きたり、
家にいてばかりで身体は太っていく一方なので外で家族でランニングをしたり、
一日の大半の時間を家で過ごすためヘルシーな食生活にするよう気をつけたりするようになりました。
二つめの理由
【ラマダンを1ヶ月体験してみた】
ASIAN RAD CHANNEL(YouTube)やこちらのブログの過去の記事をご覧になっていただいたことがある方は知っていると思いますが、わたしは四月の後半から1ヶ月に渡るラマダンを体験してみました。
ラマダン、とはイスラム教徒が一年に一度行う行事で、イスラム教徒も多く住むシンガポールでも一年に一度当たり前に見る光景です。
わたしはシンガポールのアラブエリアにお店を構えていたこともあり、シンガポールにきてからスタッフも含めムスリムの友人が多いのです。
そして今年はサーキットブレーカー中にラマダンの時期が訪れました。もちろん友人たちはラマダンをするし、家にこもりっきりでやることもないし、友人がどんなことをしているのか知るいい機会だなと思い、わたしはイスラム教ではないのですが1ヶ月のラマダンを体験しました。
具体的に何をしたかというと、一日に5回(厳密にいうとラマダン中は6回)の礼拝、
日中の断食、悪口や噂話をしない、人に親切にする、寄付を行う、などです。
ここで一つ知らない方がいるかもしれないのでお伝えするのですが、基本イスラム教はアルコールと豚肉の摂取が禁じられています。
なのでこのラマダン中はもちろん1ヶ月間完全に禁酒をしました。
お酒が大好きなわたしは初めとても辛かったです。でも、お酒を飲めないことより日中水を飲めないことの方がしんどかったのです。
あと一日5回の礼拝。これもわたしの今までの習慣にはなかったので生活の中に組み込むのは本当に大変でした。
でもハッキリ言って最後の方はアルコールを飲みたいなとかそういうことは全く思っていませんでした。1ヶ月のラマダン生活に慣れてしまっていたからです。
それでもラマダンが明けた後のアルコールは、さぞ美味しいんだろうなという期待は常にありました。ラマダン中はアルコールをやめられていても、終わったら飲むし、こんなにもお酒が大好きな人がお酒をやめられるはずがないと自分自身で強く信じていました。
三つ目
【コンブチャとソーダストリームなどお酒に変わる代替え飲料を飲んでいた】
お酒が好きだったわたしは、お酒に似たノンアルコール飲料も好きでした。
例えば強炭酸水や炭酸飲料など。
もともとフレーバーなしの炭酸が好きでペリエを冷蔵庫にいつも入れていたこともあり、ラマダン中わたしがお酒を飲まないことを可哀想に思った主人がソーダストリーム(家で炭酸水を作る機械)を買ってきてくれました。
毎日飲むペリエの瓶がたくさんゴミになってしまうことや、購入するときにとても重いことも気にかかっていたのでソーダストリームを購入して本当に良かったです。
毎日結構な量飲むのでコストも安くなりました。
そして、コンブチャ。
みなさんコンブチャって知っていますか?昆布茶、ではなくKOMBUCHAです。
ミランダカーなど海外セレブが愛飲していることで知っている方もいるかもしれません。
わたしはこのコンブチャを瓶に入ったパッケージでスーパーで購入して飲むことが多かったのですが、サーキットブレーカーで時間があった為シンガポールでも作ることにしました。
SCOBYと呼ばれる菌株と茶葉、お砂糖を使って乳酸菌や様々な菌を含んだお茶、コンブチャを作ります。
ヨーグルトや納豆、キムチなどのような発酵の健康ドリンクです。
このコンブチャ、日本でも以前流行ったり、アメリカや欧米地域で定着してきていますが発祥はモンゴルとかロシアなど、アジアだと言われています。
発酵させていくとリンゴ酢のようなフルーティーな香りと、アップルサイダーのような炭酸がとても美味しいのです。
わたしは自分で作ったコンブチャとソーダストリームで作った炭酸水を1:1で割って毎日一杯飲んでいます。
この三つの理由が偶然同じ時期に重なり、お酒を辞めることに勝手に成功したのです。
と言っても全く辞める気などなかったのですが、
ラマダン明け、美味しいだろうなと期待していたビールが、美味しくない。
美味しいと思わない。
わたしが変わったのか、ビールが変わったのか。
主人に聞いて見るとビールの味はいつも通り。
結局ビールを一杯も飲み干すことができず主人にあげました。
おかしいな、
お酒大好きなわたしが一杯も飲めないなんて。
体調でも悪いのかな、と思ったのですがそんなこともない。
次の日シャンパンを飲んでみることに。
乾杯!
1ヶ月ぶりの大好きなシャンパンはさぞ美味しいだろう!
・・・・・・・・・
あれ
あんまり美味しいと感じない。
自分の好きな銘柄なのにそれでも一杯で終わりました。
そして次の日いっぱいしか飲んでいないのにいつもとは違う体のだるさを感じました。
そして自然と飲まない日が当たり前になり、
勝手に禁酒成功!
わたしお酒やめたんだよ!というと友人たちは本当にびっくりしていました。
サーキットブレーカーやラマダンを通してわたしは健康になったような気がします。
コンブチャをシャンパングラスに入れるとシュワシュワしているしお酒みたいです。
最近のわたしはアルコールでなく炭酸水やコンブチャで十分に楽しめるようになったのです。
昔なら、お酒の席でいつも言えないようなことをお酒の勇気を借りてクライアントや上司に言ってみる、とかそういうことが多少なりともあったと思います。
でも、お酒をやめた今は、お酒の力を借りずとも言いたいことや言わないといけないことは言おうよ、と過去のわたしに言いたいです。
酔っ払って判断を誤る、酔っ払った勢いで決めてしまう人生なんて嫌だなと今は思います。
逆にいうと
上手に食事とのマリアージュを楽しんだり、場を和ませ関係が深まる、それこそHappyなお酒ならとてもいいなと思います。
そういう席ならすごく参加したいです。
以前UAE大使館のナショナルデイのパーティーにご招待していただき参加したのですが、
全員がアルコールなしで盛大に盛り上がって楽しめたパーティーは
大人になってからそれが初めてのことでした。
すごく不思議だなと思っていたのですが、
今のわたしならお酒がなくてもいろんなことを楽しめる、と思うとそれはそれでとてもHappyなのです。